中国琵琶の妖精

シズカ 楊 静さんのコーナー

楊 静さんとの出会い
まず、何故、世界的な中国琵琶の楊 静さんが安曇野の小さなホールに来ていただいたのかを、まず述べたいと思います。そのきっかけとなったのは、ワンダーQの奥田正道さんも所属されている、1925年創立の日本で最古の合唱団のリーダーターヘルジルバーナに三木 稔先生が合唱団に作曲されるなど、安曇野に楊 静さんを伴い来ていただく機会をいただきました。これも安曇野が大好きになっていただき、また当ホールを多くの皆様に紹介いただくなど、多くの出会いをいただきました。その東京リーダーターフェルの皆様にも以前に当ホールに来ていただきましたし、本当に奥田さんを通しての出会いをいただき感謝の気持ちがいっぱいです。
そのご縁も、2003年11月以来2度目のコンサートです。今回はソロ演奏ということで、中国琵琶の魅力をたっぷりいただきことが出来ましたことをご報告いたします。
シズカ 楊 静 (やんじんYang Jing)
上海音楽学院にて琵琶及び作曲を専攻、各地のコンクールで、演奏と作曲の最高賞を含む多くの賞を獲得。驚異的な技術・音楽性のみならず、英語能力と先見性で欧米を中心に国際的に活躍中。BBC PROMSの「Last Night Concert」に民族楽器奏者として初登場、「ハイフェッツ並みのクオリティー」と評される。欧米ミュージシャンとの即興演奏も多い。三木稔《琵琶協奏曲》の都響・名フィル・大阪センチュリー響・北京の中国フィル、ホノルル響などとの共演は勿論、オペラ《源氏物語》《愛怨》世界初演などの演奏でも主役歌手以上の絶賛を、聴衆と各批評から受ける。作曲を三木稔に師事。本国で全作品出版、演奏がCD、DVD化され、中国琵琶の演奏・作曲とも抜群の天才といわれている。現在スイスを本拠に、ヨーロッパと本国で活動中。HIMF音楽監督等で年数回来日。
楊 静公式サイト http://www.yangjingmusic.com/

三木 稔(みき みのる) 
徳島市生まれ。東京芸大作曲科卒。33年を要して完成したライフワーク、《春琴抄》《あだ》《じょうるり》《ワカヒメ》《静と義経》《隅田川+くさびら》《源氏物語》《愛怨》と続き、1500年の日本史各時代と精神に迫る「三木稔 日本史オペラ8連作」、Symphony for Two Worldsを含む《鳳凰三連》、《大地の記憶》など東西を結ぶ管弦楽曲、欧米で数千回演奏されている《マリンバ・スピリチュアル》や《弦楽四重奏曲》《東の弧》などの室内楽曲・独奏曲の多くは海外からの委嘱で作曲され、国際的なレパートリーになっている。《レクイエム》などの合唱曲、《花ものがたり》などの歌曲、《巨火》などの邦楽器作品多数。映画音楽は《愛のコリーダ》がよく知られている。
一方、日本音楽集団、三木オペラ舎(元 歌座)、結アンサンブル、オーケストラ アジア、オーラJ、アジア アンサンブル、八ヶ岳「北杜国際音楽祭(HIMF
)=www.hokutofestival.com 」などを創立、各演奏団体・音楽祭への作曲・芸術監督やプロデュースで、かつてない創造活動を国際的に展開中。
著書は「日本楽器法」「オペラ《源氏物語》ができるまで」「三木稔、新箏との道行き35年」。芸術祭大賞、芸術祭賞、ジロー・オペラ賞、紫綬褒章、旭日小授章など受賞。 詳細はwww.m-miki.com/参照。 

 中国琵琶の妖精 楊 静 安曇野にふたたび
2008年6月3日(火)15時開演
プログラム
Dance Along  The Old Silkroad,
九連玉
三木 稔 オペラ 「愛怨」より秘曲「愛怨」 、日本の歌「赤とんぼ」「五木の子守唄」
楊静新作 「発・承・廻・和」(日本初演, シズカの書を背景に)
Gayser
 
三木 稔さんの解説もなくてはならない存在です

その自筆の書を前に熱演の楊 静

書の解説も交えながら 
 
三木先生の指揮で「早春賦」「ふるさと」を全員合唱

演奏家トップへ戻る