2004年4月17日高橋多佳子ピアノリサイタルにて

第2回目・・・おかげさまで、開館5年目を迎えました。

第2回目の今回は、開館5年目を迎え、これからのホールのあり方等を述べてみたいと思います。
2000年のミレミアムの記念すべき年に多くの皆様の温かいご支援をいただき開館し、早や5年目を迎えました。
この間、全くの素人だった、私達がホールを建設したという話題性と音響が良く、名器と言われるピアノがあるということと、一度は利用してみようという方まで、過去4年間は順調に利用者にも恵まれて、先行きにも明るい見通しでした。
ところが、今年に入り、極端に利用者が激減し先行きに多少なりの不安感を覚えるようになりました。
コンサート等の開催の数は対前年比においても変わりなく逆に増えており、中身的には、むしろレベルアップした感があります。

ピアノ発表会等の利用者は、とにかく一度はベーゼンドルファーに触れてみたい、音響がどんなのか使ってみたいというピアノ教室の先生方も、回を重ねるごとに、当初よりかなり減少してきました。
特に、不況等における父兄の経済的な面で習い事に対しての家計の影響が大きく、ピアノをやめる子供さんたちが多いことも、
確かです。
でも、ホールとピアノを気に入って頂いている先生方は、今もご利用いただいており信頼関係が生まれていることも確かです。とにかく子供達によいピアノとよい音響での演奏をし経験を積ませたいとの温かい先生の配慮と言えます。

さて、ホールがこれから果たして、どのように多くの皆さんに利用いただけるのか、魅力あるホール運営を考えないいけない時期に入っていることは確かかと思います。
県内において、むしろ発表会よりもコンサートを中心にしたピアノ利用、プロを目指す若い方達のピアノ練習とか、コンクール前の弾き込み等に重点をおきホールを開放することも大切かと思います。
空き時間帯、特に平日等の夜は、絶えず何かの演奏会が開催されているように、ホールの関係者の公開練習をするなどの利用法を検討中です。
幸い、カウントダウンコンサート、早春賦まつりコンサート、文化祭の無料コンサート等の出演を頂いている方達にホールの開放とともに、木・金をあづみ野コンサートホールに週末寄れば何かのコンサートを行っているという企画を練ってみたいと思います。

また、県外からはインターネット等を通じての音楽愛好家達の合宿の斡旋(以前は音大等の合宿がよくあったのですが、やはり経済的負担が重いので取りやめになった)、中年以降の都会からの受け入りを宣伝し、ホールのよさをアピールする努力が必要かと考えます。
また、コンサートにかかわらず、8月からは「健康いききはつらつ教室」の一環として、太極拳で高齢化時代を乗り切ろうとの企画もいたしました。
映画会、落語等の寄席等、考えれば楽しい企画はいくらでもありますが、問題は実行力と皆さんの応援が得られるかということに尽きます。やる気と人を惹きつける企画力です、関係者の協力も不可欠です。ホールが音楽を利用した企画が、他にも万とあることを考えなくてはなりません。

これからは、多くの温かいホールの仲間達の皆さんの提案と、演奏家の皆さんのご支援を頂くなりして少しでも長く、皆さんに可愛がられるホールにしてゆきたいと思います。
最後まで読んでいただきまして、有難うございました。何か、ご意見等がございましたらメールなり頂きましたら幸いです。

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