冬2月 白馬連山を背景に、あづみ野コンサートホール
第1回目・・・ホームが出来るまでの経過

まるで運命の赤い糸に操られるがごとく、ミレミアムの2000年6月8日に、安曇野穂高の景観豊かな場所にあづみ野コンサートホールをオープンいたしました。それまでは話がまとまりかけては消えるの連続でした。

体力、気力の衰えない定年を待たずに、多くの人の笑顔と感動が絶え間なく溢れ、心から喜ばれ、そして自分たちも定年のないやりがいのあることをしたいと、オープンするまでの10数年間にわたり、場所探しから始めました。ところが、簡単に条件にあった物件が見つかる分けも無く、時だけが走馬灯のように過ぎ去り、半ば諦めの気持ちにもなることも、しばしばでした。
しかし、訪ねるうちに多くの温かい方たちとの出会い、励ましの言葉やアドバイスもいただき挫折することなく、早春賦歌碑が近くにあり、西に常念岳を始めとする北アルプス連峰、北に美しい湧水群とわさび田、穂高川越しに見える白馬連山の雄大な光景南には黄金色に輝く稲穂が風に波のごとく揺れる田園風景、こんな安曇野の原風景の残る数少ない場所に、居を構えることが出来ました。今は朝に見る雄大なアルプスの光景が、私たちにとっては幸福なひとときとなりました。

ホールも当初考えていたものより、はるかに本格的な音響に優れ、素晴らしい宝物のベーゼンドルファーの素晴らしい音色が思う存分に演奏が発揮の出来る、コンサートホールが完成しました。
音響設計も、素晴らしい出会いが無ければ実現しなかったでしょう。音響設計の第一人者の永田先生、一級設計士の小川原さん、建築会社の稲原社長、心底からご支援を頂いた塗装会社の小川原社長、皆さん、こちらに通ううちに出合った心温まる素晴らしい人格者の方たちばかりです。

このコーナーを見ていただいた皆さんも、今後とも私どもの力だけでは完成しなかったホール、つまり、多くの皆様の出会いと、温かいご支援から生まれたホールです。何とぞこれからもご支援賜りますようお願いいたします。
そして、一流の演奏家の皆さんが奏でる素晴らしいコンサートに、是非ともお越し下さい。年中無休で、家内が入れる温かい香りの、おいしいコーヒーを用意してお待ちしています。
長い挨拶文になりましたが、このあとの各誌に掲載された記事を読んでいただければ幸いです。
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