2003年10月25日
音楽が結ぶ日中友好 夢の共演
中国琵琶の妖精 楊 静 安曇野リサイタルを控えて
音楽を通じて多くの方との出会いと交流が生まれて、私たちにとって未知の世界へとスタートを切った音楽ホールですが、三周年を迎えた今、何とか地域に密着しつつあるように感じるようになった。
音楽がこんなに多くの人に大きな感動と、心を癒してくれるものであったのか、正直言ってジャンルを問わず多くの音楽を聴いていて少し分かるようになった。
音楽を聴いての感動から生まれた出会いから、ひとりから二人三人とどんどん大きな渦となって、一流の演奏家の方が来てくれるようになったのも、ここまで支えていただいた会員の皆様を始め、音楽愛好家の皆さんの温かいご支援があってこそと深く感謝している。
また、マスコミの皆様のご支援もホールのことを多くの方に伝えていただくとともに、コンサート情報の掲載や取材にも来て頂いて、なんら大きな組織も持たない個人の小さなホールの運営をしていくうえにこんなに有難いことはない。
でも、それにいつまでも甘えていてはいけないし、もっと企画力と努力の積み重ねをしないといけないと自覚をしている。
100人ばかりの小さなホールとはいえ簡単に人は集まらないのは当然であるが、あらゆる方法を考えて多くの方に呼びかける、まず一生懸命に頑張っている姿を見ていただくことが大切だと思う。
3周年記念コンサートも、春の第一弾「高橋多佳子ピアノリサイタル」、二弾「和波たかよしと仲間たち」と知名度の高い方のコンサートであったので、満員の盛況であったし、秋の記念コンサートの第一弾も「シャンソン」と関心の高さが人をひきつけたことで、ほぼ満員になった。
これから、秋の二弾、三弾と続くが今までと違い、ホールの仲間の皆さんにご支援を頂いてよかったなと思うコンサートにつなげたいものだ。
さて、前置きが長くなったが男声カルテットのワンダーQの奥田さんからの中国琵琶のコンサートをやりたいとの提案があった。
最近は中国音楽が胡弓とかですごい人気になっているが、中国琵琶の生演奏を聴く機会はこの地域ではあまりないのが現状だ。
日本の琵琶は、とにかく陰の世界を連想させる暗い楽器というイメージがあるが、中国琵琶は本当に華やかさを提供してくれる素晴らしい楽器である。
その中国琵琶の第一人者の楊 静さんを迎えてのコンサートであるが、やはり地域に出ては知名度も薄いことから、話題性のあるものにしようと邦楽の演奏とジョイントを提案した。
若いながら実力と人気を備えて尺八の渡辺 淳さんと、多くの舞台と経験、実力者の有賀貴栄さんに出演を依頼したところ快く受けていただいた。
さあ、素晴らしいメンバーは揃ったが、どうPRして人集めを行うのかが課題となった。
中国音楽、日本伝統の音楽の組み合わせで素晴らしいコンサートが出来るのだし、音楽を通じて日中友好を深めるいい機会ではないかと、長野県日中友好協会さんの後援を依頼し承諾を頂いた。
早速、奥田さんと彼45年来の友人の磯部さんと三人で白馬、松川村へと営業に向かった。
白馬では飯森の古家(ふるや)の立派な建物にお住まいの}白馬小谷研究」主宰での田中欣一さんをお訪ねしました、コンサートの話の他にも短時間ではありましたが有意義な時間を過ごしました。
また、松川村の佐藤節子さん宅を訪問したところ、不思議なことに大北の日中友好協会の事務局長をされていること、お嬢さんが我がホールでのコンサートに出演したことのあるAMUのCDを見せていただいて分かったことも縁の深さを感じると共に、音楽が本当にいろんな出会いと、交流を生んでくれる素晴らしい宝物であるということ、これからの私たちの大切な人間関係を結んでくれる、欠かすことの出来ないものであることに間違いないと確信しました。
さあ、これからも私にとって大きなエネルギィーである音楽に感謝をし、年末のカウントダウン
ニューイヤーコンサートまで忙しいが元気に取り組んで、多くの方に喜んでいただくコンサートにしてゆきたいと決意も新たにしているこのごろです。
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