2003年11月17日
久元祐子ピアノリサイタルを終えて
ピアニストとしても一流ながら、その才媛から公開講座、コンサート、著書の出版等でお忙しい中を、安曇野の私どもの小さなホールに3回目のコンサートに来ていただくことが出来た。彼女のファンを中心に満員にはならなかったものの、素晴らしい演奏とトークには、本当に心温まる人間性をみんなが感じたと思う。
これまでも何人ものピアニストがホールに来ていただいたが、彼女ほど親近感を感じるピアニストはいなかった。
今回のコンサートも我々の希望から、ベートーヴェンの「ワルトシュタイン」も、大自然のなかで是非とも弾いてみたいと考えておられたのが、幸い天候にも恵まれ雪を抱いた北アルプスの雄大な景観に心から感動をし、ダイナミックな演奏を期待どおりにさらっと弾いてしまう、その技術にも感心させられた。
プログラムの構成も、シューベルトの小曲から入り、ベートーヴェン、リストとダイナミックかつ繊細なタッチにコンサートに来られた皆さんも感動された。
コンサート終了後においても、心のこもったサインをされるとともに、今回もさらに彼女のファンが増えたに違いないと確信することが出来た。
そのあとの打ち上げにもホールのスタッフと、演奏に感動されたファンとなったメンバー約20名で和やかな時間を過ごすことが出来た。
また、打ち上げの終了後は宿泊先のホテルで親しい仲間たちと、深夜の1時まで温泉に浸ったあと思う存分に語りあった。
翌日は、三郷村のりんご園で2本の私どものオーナーの木を、りんご狩りが始めてとの彼女が凄い頑張りで、脚立に上がりたわわに実ったりんご約400個を摘み終えた。
蜜の入った「フジ」の摘み立てを丸かじり普段には見られない少女のような仕草がなんともいえない新鮮さを感じた。
「ああ、本当にこの人はなんて可愛いのか、そして温かみ心から感じるいい人だ、こんな素晴らしいピアニストはいない」そんな気持ちにかられた。
どっさりと収穫を終え、リンゴ園のオーナーさんからお昼に豚汁、新米のおにぎり、あんこ餅、酪農もやっておられるとかで新鮮な牛乳まで、満腹に至るまでの凄い食欲ぶりに、また感心させられた。
りんご狩りを堪能しすぎたために、犀川のダム湖での白鳥を見る時間もなくなり名残惜しいながら車窓の人となり、寂しく手を振り別れを惜しんだ。
今回も彼女に十分な謝礼も出来なったが、ホールの温かい家族的な雰囲気を喜んで頂けたと思う。
来年も11月、最高のピアノのコンデションでお迎えし、心からもてなしたいと思う。
有難う久元さん、私たちはあなたが来てくれる限り熱いエールを送ります。
いつまでも安曇野の仲間たちを忘れないで下さいね。私たちはあなたの永遠のファンですから、また遊びに安曇野に来て下さい。
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