2003年11月28日
音楽が結ぶ日中友好 夢の共演
中国琵琶の妖精 楊 静安曇野リサイタル 大盛況に終える
心配された雨の予報の天気も何処へやら、中国琵琶の世界的奏者のヤン・ジンこと楊 静のコンサートが
28日ホールいっぱいのお客さんの中、華やかな音色に包まれて無事終えることが出来た。
このコンサートが実現できたのも、まず企画、発起人の男声カルテットの”ワンダーQ"のメンバーである奥田正道さんが、著名な作曲家である三木 稔さんと繋がりがあって素晴らしい楊さんの琵琶の演奏を大好きな安曇野で是非やりたいとの熱望から、三木先生も楊さんのスケジュールの合間を縫って来て頂くことが出来たものである。
前日入りした27日のリハーサルであったときから、彼女はすごく気さくで魅力的な方だなと感じた。
スイスに住んでおられることと、コンサートが世界各国を回っている関係上こちらに来る前まで凄い時差ぼけで困っているとのことであった。
しかし、ホールに来てから色々と話をしていて気分がほぐれたのか、すっかり元気を取り戻し、筝の有賀喜栄さん、渡辺 淳さんとのリハーサルも順調に終えて宿泊先の穂高山荘へ戻り、温泉にゆったりと浸り明日へのエネルギーを蓄えることが出来たと思われる。
当日は地元日中友好協会の方々、波田町にある淡光苑の さん一行20名余り、大北の日l中友好協会事務局長の佐藤節子さんたち、それに共演を快諾していただいたお二人の関係者30名近くの方々、白馬からかしはばらさんたち、そしてホールの会員の皆さんたちでホールは人人で超満員になった。
一部は尺八と筝の演奏、素晴らしい日本伝統の尺八の澄んだ音色、筝の心地よい響きが来られた方の心をしっかりととらえた。尺八の独奏も素晴らしかったし、一部の最後の「夕影の詩」は三木 稔さんの作曲も小諸を描いた曲とかであっという間の時間が過ぎ去った。
二部は三木さんの作曲と楊さんの作品を、三木先生のトークを交えながらお客さんに分かりやすい説明を加え日本の琵琶とは違う華やかな音色に皆さんたちもうっりと聴き惚れている様子であった。
最後に全員でふるさとの合唱を3人さんの演奏の中、2時間にわたるコンサートもあっという間に過ぎ去り別れを惜しんだ。
コンサート終了後の楊さんのCDを買われた方たちに熱心にサインをする姿も印象的であったし、また再び安曇野に来て欲しい人だとその人柄に心を打たれた。
これも三木先生の素晴らしい人間性と、音楽にひたむきに取り組んでおられるその影響かもしれない。
音楽は本当に素晴らしい、また演奏家も聞く側も心が一体となって心に響くコンサートが実現される。
音楽を通じて多くの人たちと出会い、経済的に苦しくとも心の豊かさを与えてくれるその音楽に感謝したい。
素敵な演奏を頂いた出演者の皆さん、三木先生に感謝すると共にコンサートに来ていただいた多くの皆さんに感謝いたします。
なお、当日のコンサートの模様を是非ご覧下さい。 |