2003年12月11日
若きピアニストへの熱いラブコールを送りました・・・
そして嬉しい返事が還ってきました


世界を代表するピアニストの内田光子が、その才能を見出した言われ、その実力派の若きピアニスト、その名前は相沢吏江子、アメリカのフィラデルフィアに在住し日本での本格的なコンサート活動が少ないために、その名前は余り知られていない。
しかし、人気と実力が必ずしも正比例しない例が多い中、その秀でたピアノ演奏が聴きたくて会い焦がれていた彼女から、なんと待ちに待ったメールが届いた。
安曇野でコンサートが実現できたらどんなにか幸せかと、彼女に打診をしていたところである。その文面を紹介したいと思う。
(館長)
〜相沢さん、是非とも私どものホールでコンサートをして下さいませんか〜

(相沢)
「是非、是非、あづみ野でも弾かせて頂きたいです!!!
とてもステキな空間で、素晴らしいピアノで、私にとっては、忘れられないホールの一つになっています。
川本さん(ヴィオラ奏者)にもあづみ野のことを色々話したところです。
彼女は、私の大好きなヴィオリストの一人なので、彼女とのデュオもずっと続けていけたらと願っています」

との文面で、2004年秋に来日するかもしれない、その日程等が分かれば連絡をいただけることになった。

彼女は、昨年松本市の音文で故萩元さんのホームタウンコンサートに、アコーデォンの世界的奏者の御喜美江さんとリハーサルにホールに来ていただいたのがきっかけである。(写真)
ホールも今年で3周年を迎え、開館記念コンサートにヴァイオリニストの天満敦子さんと吉竹雅子さんに来ていただき、ショパンコンクール入賞で映画「戦場のピアニスト」での試写会等で演奏し、全国でショパンのピアノ曲での演奏ですっかり有名になった、ピアニストの高橋多佳子さん、「モーツアルトはどう弾いたか」の著書等の久元祐子、ヴァイオリストの和波たかよしさん達が毎年ホール主催のコンサートに来ていただいている。
そのほか、オペラ会で活躍中の釜洞裕子さん、地引憲子さん等ピアニストの館野泉、深澤亮子、故井上直幸、安井耕一、徳江陽子さんたちに来ていただいた。
ホールは小さいながらコンサートの感動は何処にも負けないぐらい大きいものがある。そして何といっても演奏家との温かい触れ合いが得られるのが嬉しい限りである。
これからのホール運営についての課題として、ただコンサートすればいいのではなく、来られる方に何か話題を提供する、たとえば、名前が売れているからだけにこだわるのではなく、若い演奏家の出演に際しての曲目とかデュオ、トリオ・カルテット等の組み合わせに工夫するとか、演奏する曲目が関心を集めるものとか、チャリティーについても協力してもらえるよう検討する。
もちろん、演奏家の皆さんとじっくりと話を詰めてコンサートの開催に望むなど、運営スタッフの皆さんと協議してゆきたと思う。

話がかなり横道にそれたが、相沢吏江子さんのコンサートは将来の逸材として充分な話題性があるので一日でも早くコンサートが実現することを熱望するものである。

今後メールで日本とアメリカの彼女と連絡を取って皆さんの期待に添えるコンサートを企画してゆきたいと思うこの頃である。

長谷川芳治

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