9月1日、ホールの会員の高山さん、林さんご夫妻の4名で高速バスを利用し、上野の東京文化会館での「久元祐子ピアノリサイタル」に行ってl来ました。ホールは小ホールながら653名の客席が開演の5分前まで当日券が買えない程の大盛況でした。プログラムもバッハのフランス組曲を中心に,モーツァルト、ショパン、キュイ,、ドビュシーとバランスを考えたものでした。私達以上にコンサートに来られた方は、音楽に対する知識も豊富ですが、私達ときたら、きょうの調律は凄くいい感じで音色がいいね、またタッチが素晴らしい演奏だねと感心することくらいで、専門的な曲のことに関しての細かい面についてのことは恥ずかしながら、述べることが出来ません。良い音楽が心を豊かにしてくれることを教えてくれたことがなによりも大きな収穫でした。
音響設計の第一人者である永田 穂先生が縁で久元祐子さんと出会ってから、音楽に全くの無知の私がピアノのとりこ(少し大げさですが)に至るとは夢にも思いませんでした。ピアノといえばテレビ番組で出ているタレントのような方達しか知りませんでしたし、ピアノ曲にどんなのがあるのか、何が有名なのかも全く分かりませんでした。ホールがオープン後も運営に携わる者として恥ずかしいくらいクラッシックの勉強もしませんでしたし、音楽雑誌にも関心がもてませんでした。
しかし、これでは駄目だなと目覚めさせてくれたのが久元祐子さんでしたし、ホールの会員であり音楽に詳しい内山公雄さん初めとするホールを応援してくれる多くの仲間の皆さんたちでした。ピアノの良さが分からず音色がどうのこうのとか、タッチが素晴らしいとかも熱心に耳を傾けるうちに何気なく分かるようになり、ピアノに限らず音楽っていいもんだなあと思うようになりました。名曲は何度聴いても心を豊かにしてくれますし、人間悲しみに落ち込んでいるとき、喜びに溢れているときにも音楽が心に問いかけてきます。「おい、しっかりしろよ元気を出せよ!」「素敵な曲を聴いて頑張りなさい!」と、本当に人間て弱いものですよね、一人では生きてゆける強い精神の持ち主なんて、本当に限られていると思います。
私が思い切って55歳の早期退職したおかげで、音楽と出会うことになり本当に素晴らしい演奏をする方は、やはり素敵な感性と豊かな心のの持ち主であるということも分かりました。人の心を大切にするということは音楽に対しても、作曲者の曲に対する心を読み取るとともに、演奏のなかでの曲の表現の仕方にその人の心が出てきます。少し手を抜いたり集中できていないと演奏にも影響してきますし、聴いている方はすぐ見抜いてしまいます。それだけ音楽を演ずる表現力て難しいものなのです。
久元祐子さんが、安曇野に来ていただいたのが先に述べたように永田 穂先生が私達に導いていただいたことに深く感謝しなければなりません。また、久元さんの温かい心の持ち主であるからこそ、このような小さなホールと音楽にも無知な私共の相手をしていただいていることにも、心からお礼を申し上げたいと思います。ピアニストとしても一流であり、著書、エッセイとか、いろんな講座にも関わり、今回も音楽雑誌「ショパン」の9月号に大きく登場されましたことは、我々フアンとしてこんなに嬉しいことはありません。でも、久元さんが手の届かない方になってしまわないかと余計な心配をする始末です。彼女が今後ますます大きく成長し、安曇野の小さな私どものホールに来ていただいていることが、本当に誇りに思うとともに今後のますますのご活躍を心からお祈りしたいと思います。
さて、10月31日のハロウィンの日の「久元祐子ピアノリサイタル」も来月に迫ってまいりました。当日は皆様のリクエストを中心にプログラムが構成されています。プログラムもホールに適した曲を選ばせていただいています。大ホールで素晴らしい演奏も小さなホールでは向かないというか、曲の良さが最大限に表せないということで一部のリクエスト曲が外れましたことをお許し願いたいと思います。
プログラムホームページのトップの主催コンサート「久元祐子ピアノリサイタル」をご覧下さい。
ハロウィンの日に登場する大きなかぼちゃの画像も、ご覧ください。
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