2004年2月19日
春を思わせる陽気
白鳥たちもびっくり〜北帰行が早まるのでは?〜
今週は水曜日から本日の土曜日まで、連日15度C前後の春を思わせる陽気が続いていいる。4月上旬頃の気候とか。
先日、東京から「都会のせわしなさと、生活のむなしさ、心の痛みを和らげる」ために若い女性がホールを訪ねて来られました。
初めての一人旅とかで、駅前の観光案内所でホールのことをお聞きしたとかでしたゴスペルを学んでいることもあってホールのことを案内所が紹介したんだと思います。
いろんな話をしているうちの彼女の心もほぐれ、安曇野に来て良かったと心から喜んでくれました。
帰りの電車まで、しばしの時間があるので近くの田園に飛来している白鳥の群れを見せたくて案内しました。幼鳥から親鳥が春を思わせる陽気の中、餌を食べている仕草や畦で気持ちよさそうに昼寝(?)している20羽ほどの群れたち。
他の白鳥のお尻をつついたり、首に噛み付いたりして「がぁがぁ」と
思わず笑いがこみ上げる様子をみて、彼女もすっかり心がほぐされたようでした。
このあと、明科町の犀川にある御法田の白鳥の群れにも案内しました。こちらは常念岳をはじめ、北アルプスを背景に300羽余りの白鳥と、多くの鴨たちがぽかぽか陽気の中、陸に上がり日向ぼっこしている群れと、餌を獲るために水面に逆立ちしてお尻を見せたり、羽ばたいて水面に着水する光景を見ていると時の過ぎるのを忘れてしまいそうでした。
でも、こんなにぽかぽか陽気が続くと白鳥たちが季節感を間違えて早く帰ってしまわないかが心配です。現に、北帰行の第一陣が見られました。もしかして第二陣も飛び立ったかもしれません。
そんな季節はずれの陽気が続く安曇野であり、雪かきの一回もしない本当はいちばん厳冬期の筈のあずみのです。
さて、彼女が都会にがむしゃらに働いて仕事の急がしさと、人間関係がギクシャクする毎日から、知らない土地に来て親切にされたり温かい会話から何度か涙したそうでした。
このように、ほんのわづかな触れ合いが、心の痛んだ方のお役に立つことを本当に嬉しく思うとともに、これに素敵な音楽を聴いていただいてさらに、ひとときの時間であっても命の洗濯と、明日へのエネルギーの補給につながればこんなに嬉しいことはありません。
これまでも、ホールを訪ねられたりしての出会いの数々からお手紙を頂いたり、都会の方たちと交流が少しずつですが生まれることを
私たちが、ホールを始める前から望んでいたことであり、着実に一歩一歩しっかりと歩んでいることに間違いありません。
今後も、人との触れ合いを大切に多くの方に喜んでいただく、心の温かい演奏家の方たちのお力をお借りし、来て良かったと心から喜んでいただける企画をを考えたいとおもいます。
きょうは、なんだか嬉しい一日であると共に、皆さんにも是非、見て頂きたい気持ちになった1日でした |
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