2004年2月24日
夫婦の日の特別企画
久元祐子&相原千興デュオコンサートを終えて


厳冬の心温まるコンサートとして初の試みの「夫婦の日のコンサート」を企画し入のほうも心配していたが、出演者の久元祐子さんが安曇野にすっかり定着し、根強いファンの皆様たちと抽選でご招待のペア夫婦を始め20組以上も来ていただいたり、にわか夫婦も登場するなどコンサートはほぼ満員の中、和やかでホールは冬とは思えない(ペアが多すぎたせいかもしれない)温かい雰囲気の中で始まりました。
久元さんの相変わらず巧みなタッチと人をひき付ける、心温かい人柄思わせる、リストの「愛の夢」で静かに開演いたしました。
そして、プログラムもモーツアルトのクラブィーアとヴァイオリンのためのソナタ ホ短調 変ロ長調ではヴァイオリニストの音色が注目の中、相原さんの真剣な表情と演奏が皆さんの心をとらえたと信じています。

2部では、多くの作曲家の曲から。グリーグの小品集「あなたのそなばに」「愛の詩」エルガー「愛の挨拶」など夫婦の日にふさわしい曲を演奏していただきました。
本日が結婚記念日の夫婦もおられ、誕生日の方も三人もおられ、ハッピーバースデーをお祝いに演奏するなど、終始、和やかな雰囲気で幕を閉じました。
アンコールはヴァイオリンとピアノによる、ショパンのノックターン遺作の 嬰ハ短調も楽しく聴かせていただきました。

来られた中には、超一流の演奏家しか聴かない方や、耳の肥えた方たちも来られ若い演奏家には好意的な意見や、厳しい批評も頂きました。
でも、これからが本人の日一日の研鑚で次回来ていただくときは更なる成長をぶりを楽しみにしたいと思います。

コンサート終了後の演奏者との交流は、私たちのようなファミリー的な楽しい雰囲気があってこそ出来るものであって、この触れ合いは演奏家の人間性にあると思います。
素晴らしい演奏も大切であることはもちろんですが、演奏者の人柄にあこがれて来られるかたも多いことは確かです。
ホールがオープンして、年々一流の演奏者に来ていただけるようになりました。事務所通しで一流の方などとても呼べる分けはありません。

でも、演奏者と事務所が小さなホールでも、本当に来て欲しいと願う気持を聞き入れていただけない、つまりビジネスとしては成り立たないないならノーの答えでは無理かもし知れません。
しかし、大小のホールに関わらず、素晴らしい音楽を聴きたいと願う方たちのために行ってあげようとという演奏家が必ずやおられると信じています。
たとえホールは小さくても、素晴らしい演奏に対する感動と来た方の温かい気持ちは、何処にも負けないくらい大きいものがあります。
これからは、根気良く是非来ていただきたい演奏家との交渉を粘り強く進めて、5周年、7周年と心の残るコンサートを行いたいと考えています
こんな、切ない気持ちを受け入れていただける演奏家が近い将来現れることを切に願うばかりです。

22日のコンサートの模様と、前日の白鳥を楽しんで頂いた(画像相原さん撮影)白鳥たちを見てください。

コンサートの模様と白鳥を楽しむ久元さん

コンサートの模様

狐島の田園の白鳥

御法田の白鳥たち
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