2004年7月14日
松本SPレコード愛好会
金沢への遠足に参加してきました

私達のホールの会員というか音楽についての専門知識の豊富で、相談役でもある内山さんから誘われて、松本SPレコード愛好会が企画した、金沢への大遠足に初めて参加しました。
この愛好会が、SPマニアの方達40名余りりで松本の時計博物館で定期的に活動をしているクラブです。お互い珍しいレコードを持ち寄り鑑賞会をしていることくらいしか詳しいことは知りません。

今回の大遠足の第一番の目的が金沢にある「金沢蓄音器館」にありました。この蓄音器館は「山蓄コレクション」として金沢市内で長年レコード店を営んでいた八日市屋浩志氏が30余年間にわたって収集してきた蓄音器540台、通常SPレコード2万枚という国内屈指のコレクションを公開し、そのほとんどが今も美しい音色を奏でるよう手入れがされています。中にはイギリスのグラムフォン社のHMVモデル194(1927年〜)は、今マニアの間では800万円の値が付いているそうです。ほかに米国のビクター社のクレデンザ1070は大正時代には2000円の値がつきました。当時の2000円は2階建ての家が二軒も建てられるくらいの価値あるものでした。

その高価な蓄音器で、鈴木カルテットの「アンダンテ・カンターヴィレ」ベートーヴェンの「ロマンス」懐かしい「蘇州夜曲」等を聴かせて頂きました。さずがに手入れが行き届いているためか、今もなお本当に美しい音色を奏でていました、私のホールのピアノも年々音色が凄く良くなっていると言われる所以も、絶えずメンテナンス、調律等をくまなく行っていることと、もうひとつ大切なことは惜しまずに、気軽に絶えず弾き込みがされているということです。
「宝の持ち腐れ」と言う言葉もありますね。これは確かに優秀な品物や才能を持ちながら、それを生かす機会・方法がないことは残念なことですし、多くの方達に良いものはどんどんと観ていただき、聴いていただくことが、その品物に対しての礼儀かも知れません。そのように感じた蓄音器の素晴らしい音色でした。
ご親切の説明と、皆さんの意見にお答えいただいた館の職員の方に感謝したいと思います。
ところで、蓄音器のラッパが紙(京都の和紙)や木で出来ていること、レコードが外回り、内回りがあったりや縦型横型(?)があったりとか、大変良い勉強をさせて頂きました。

SP鑑賞会の皆さんがうっとりと眠るように聴いていたことは、蓄音器の針のザーザーという音とが、赤ちゃんがお母さんのお腹にいた時、羊水の流れる音に似通っていることから、その当時の心地よい感覚に浸り安心して眠れる環境になるからだそうです。これも初めての大発見でした。
最近は、アナログからデジタルの時代にかわりテープ、CD,MDが当たり前になってきましたたが、このような古き良き時代を偲んで、蓄音器から流れる音色を聴きながら精神的にリラックスすることも素晴らしいことかと思います。
また、SP鑑賞会の会合に機会を見つけ積極的に出かけたいと思います。

最後に、大人の旅行とかというと、まずバスに乗り込むとビールとかおつまみが配られて宴会風になってしまいがちですが、SP鑑賞会は一味も二味も違いました。
まず、お互いの自己紹介をしたのちに、それぞれの知識を皆さんに聞いていただく勉強会をしたことです。
地理学(フォッサ・、マグナ等)茶花の話、不動産のの話、時計についてのお話し等々、また皆さんで一緒に歌を口ずさむなぞ、粋な計らいに楽しさと、勉強を兼ね備えた素晴らしい1日でした。私もホールが出来るまでの経過や、占いのことに少し触れお話をさせていただきました。皆さんに少しで知っていただける時間を与えていただいて感謝いたしています。
改めて、岩原ご夫妻のご配慮に感謝いたします。

金沢市内の武家屋敷跡での写真、蓄音器館内の写真を観ていただいて参加された方は想い出に浸り、日記を読んでいただいた皆さんも、蓄音器の素晴らしさを味わいたい方は是非お訪ね下さい。
近江市場でのお昼の「おすすめ刺身定食」新鮮な魚の刺身本当に美味しかったです。武家屋敷前での地ビールは炎天下で期待していたのですが、いまいちでした。
全て良いことばかりではありませんが、お互い人生前向きにお金よりか楽しく毎日を過ごしましょう。

なお、前日から新潟県下の局地的な豪雨と水害に大きな被害と、不幸にあわれた皆さんにお見舞い申し上げます。
お隣の石川県金沢市、帰路の糸魚川は晴れているのに・・・・・・・・
色々と感じた1日でした。
最後までお読みいただき有難うございました。