2004年8月13日
ご難続きのツバメたち 頑張りました・・・・・
5羽の雛が巣立ち遠く旅たち前の、飛行訓練中です
前回、ご難続きのツバメたちといたずら雀のことを書きましたが、その後ツバメたちはどうなったのかと心配をしてくれている方もおられましたので、続編を書いてみたいと思います。
このようなツバメの受難はあちこちであるらしく、8月1日付の信濃毎日新聞の建設標(新聞記事は→こちら)に掲載されていましたので添付いたします。

さて、前回の写真のとおり、のっとられた巣は、雀は雛がかえり(ツバメたちのように雛の顔は一切見せない)、今は空き家になり、もうひとつの巣も結局ツバメたちは様子はうかがうものの、その巣を使うことはもうありませんでした。
したがって、ああ、今年もツバメたちの雛と巣立ちが見られないという寂寥感が漂っていました。
ところが、何ということでしょう。ホールの裏側の大屋根の軒下に7月中旬に巣をつくり、雛が5羽かえっているではありませんか。高さにして7メートルくらいあり、もし雛が落ちたらどうしようかと心配する有様です。
それでも、親ツバメが足げく餌を与えている姿を見ると、ああ良かったとの安堵感と、何か良いことがあるぞとの幸福な気持ちになりました。

5羽のツバメの雛たちは、食欲の旺盛な順に大きくたくましく成長し、巣から1羽、2羽と羽ばたきと飛ぶための体制を固めながら、始めのうちはぎこちなく裏側のドアの近くに不時着をしたり、はらはらどきどきと私達見るものの心は、本当に心配で穏やかではありませんでした。
飛び立ちの始めは、電線にしばらく休憩をしたりしながら、飛行を楽しんでいるようです。

人の話からだと、なんだか巣立ちは大安の日に飛び立つと聞いていましたが、果たしてどうでしょうか。
8月9日が大安でしたが、5羽中の2羽が巣立ち元気に飛び回り、翌日に2羽、そしてついに11日には全て巣立ちを終え今までに経験したことのない様子がうかがえています。
というのも、今までに雛がかえり巣から飛び立った後、翌年まで戻ることが無かったのですが、今は遠いところまで行ける体力をつけるために、毎朝早く巣から遠足に出かけるが如く、始めのうちは少ししては休憩をして近辺に限られていた飛行距離も、今は夕方まで巣に戻りません。
毎日が、子供達の姿を見ているだけで楽しくて、毎年家族が増えているような気分に浸っていますが、いつか皆いなくなる寂しさを考えると憂鬱になります。

でも、また来年多くの家族を伴ってかえって来てくれることを願うばかりであります。
ツバメと雀との共存を考えることも必要かも知れません、何も雀たちばかりを悪者にも出来ません。すずめたちも生きるのと子孫作りに一生懸命かもしれません。
幸いにも、今年のツバメは卵を壊されたものの、たくましくくじけずに5羽の子供を育て上げ、まもなく長い旅路につくことでしょう。

雛の様子、親ツバメが餌を与えているところを画像におさめましたので、ご覧下さい。
長谷川芳治