2日、ふと目覚めるとすごい霧。これは霧氷が見れるかもとの思いが頭をよぎる。朝の天気予報では午前6時現在の気温が松本市で氷点下13、7度Cとか、これなら穂高は氷点下15度くらいになっているのかもと感じた。(後ほどの気象ニュースでは、松本市氷点下14、1度で穂高は氷点下12、8度であった。)朝食を済ませたあと、霧もすっきりと晴れ、筒井君、花井君とで穂高川の堤沿いの桜の木々が綺麗な霧氷を咲かせているのを、「おお、凄い」と叫びながら、シャッターをパチパチと切る。時折、雁と思われる鳥達が群れを造り、楽しそうに青空を飛び回っている。大空に向かいシャッターを切るも、デジカメのファインダーはほとんど見れない状態で、感でシャッターを切る。果たして上手く撮れているのだろうかと、半分は自信が持てない。土手沿いからホールを入れての霧氷の画像も収める。常念岳を初めとする北アルプスが、川面から立ち上がる水蒸気と、山からの雲が山並みを覆い隠してしまい、撮影の邪魔をする。しかし、すっきりと晴れた山々だけが良い写真ではないと自分に言い聞かせつつ、粘りの精神で撮影を続ける。満足のいく画像が果たしてあるのだろうかと思いつ、パソコンの画面を覗きながら取あえずは満足。
そして、3日の朝、6時過ぎにふと目覚める。元旦、2日の睡眠不足はあるものの、何かひょっとしての予感が東の空を見渡す。日の出まで1時間近くあるものの空が赤く染まりつつある。しかし、赤焼けのアルプスの見える保証はない。実際、今までにも何度となくチャレンジしたが時間的にタイミングが遅かったり、思った程に染まらなかったり、全然駄目だったりと。本当に綺麗な朝焼けは経験していない、というか撮影に成功した試しがない。でも、なんとなく自分の予感というか直感を信じつつ、朝日が昇る前に、やはり穂高川の堤沿いに待ち構えること、しばし、「やったー」と思わず声を上げた。太陽が昇るにつれ、白馬方面から次々と赤く山々が染まる。白馬連山から、有明山、燕岳、常念岳、大天井、横通岳、蝶が岳、大滝山と、本当に自然の大パノラマに、朝焼けが順々に赤く染まってゆく。正月三が日をこれほど自然の偉大さを感動させてくれた年はない。なにか今年は良いことがあるぞと、心を奮い立たせる。大雪のあとの雪かきも、3日のニューイヤーコンサートの主催者である花井君の手伝いもあり、ある程度の車の駐車するスペースは確保出来た。2日と3日の画像の処理を楽しみながら、自然に感謝するとともに、この画像を多くの方に見ていただいて、冬の安曇野の良さをもっと知っていただきたいと願いつ。
次は3日の島田真千子ソロ・ヴァイオリンリサイタルの模様を伝えたいと思います。取あえず、素晴らしい自然の姿をご覧下さい。
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