2005年1月3日
ついに実現した「島田真千子ヴァイオリンリサイタル」
2005ニューイヤーコンサート ヴァイオリンの素晴らしい音色に皆さんが大感激
昨年のサイトウキネンヘスティバルの期間中に、ホールを訪ねてくれたヴァイオリニストの島田真千子さんのリサイタルが、サイトウキネンの熱烈なファンで、毎年コンサートを主催してくれている大阪の花井君が、今回も彼の主催で開催してくれた。噂には聞いていたヴァイオリンの実力が遺憾なく発揮され、なるほどと感心させられる部分が随所に見られた。というか、彼女の今回の無伴奏によるプログラムを見て、今回来てくださった方のほとんどは、「凄いプログラムだなあ」と思っていたことは間違いなく事実である。島田真千子さんは若いヴァイオリン奏者であるが、その実力たるやヴイオラの今井信子さんを始め、小沢征爾さんたちも認めているところだし、現に、小沢さんのコンサートツァーにも絶えず随行するなど、貴重なヴァイオリニストであること、将来を嘱望される逸材であることがはっきり分かった。

とにかく、集中力の凄さ、演奏技術はもちろんのこと、音量、音質、弓裁き等どれをとっても弾き始めた瞬間から、場内には聞えないが溜息が感じられた。本当に凄いなあ、今までホールとしてヴァイオリンのコンサートを主催、また、それ以外のヴァイオリンコンサートで聞いた一流のヴァイオリン奏者にも勝るとも劣らない演奏である。しかし、年齢からすれば、彼女がこれから限りない成長、、将来を考えるとぞくぞくとする。それほど彼女の演奏は凄いものがあった。特にギターを学んでいる方や、そのお弟子さんたちが絶賛してくれていたことが嬉しかった。この演奏はとにかく凄いわ、次の演奏会にはもっと人集めをするよ言ってくれたことが、さらに主催した花井君を始め、私達にとって大きな支えになってくれた。

今回のコンサートのプログラムで、カウントダウンコンサートに出演いただいた、ピアニストの筒井一貴さんが、G線上のアリアとアンコールには、タイスの冥想曲を伴奏していただいて、コンサートに華を添えてくれたことが、また嬉しかった。この感動のコンサートの模様を画像でご覧下さい。

また、サイトウキネンで再会できること、その期間中に弦楽四重奏でホールに来てくれることを願っている。その前に、3月7日に日本大学カザルスホールで萩元晴彦「夢コンサート」で再会を楽しみにしている。このコンサートに、今井信子さん、川本嘉子さん、アコーデォンの御喜美江さんの豪華なメンバーが出演することになっていて、二ヵ月後がまた楽しみである。最後に島田真千子さんとピアニストの久元祐子さんとのコンサートも、お互いに楽しみにしていてくれて、これは来年、お互いのスケジュールを調整の上、実現を目指したい。

長谷川芳治
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