2004年5月29日(土)
第4回目を迎えた 
柳井美加奈 あづみ野コンサート 初夏に謳う
あづみ野コンサートホールの出来るまでの私達の長い歳月と、、ホールの建設資金とし退職金と自宅を売り払ったお金と、そして多額の借入金を費やしての使い途ちに感動をしていただいた柳井先生が、このホールで私のコンサートを10回は続けてみたいと言っていただき、今年で早くも4回目のコンサートなった。その橋渡し役を演じていただいた、小林まゆみさんが3月末にめでたくゴールインされたことのご報告をいただいて本当に嬉しく思いました。これからは守屋さんとして幸せなご家庭を築いていただいてお二人でお越しいただけることを心からお待ちしています。

さて、今年のコンサートでも昨年以上に素晴らしい演奏をしていただいた。
とりわけ今年は曲目も例年にない興味深いプログラムで、ホールの関係者や地元の生田流宮城派の高橋先生がお弟子さんを伴い来ていただいた事が大変嬉しく思いました。
昨年、高橋先生のご主人が病に臥されご逝去されたこと、心よりご冥福をお祈りいたします。
プログラムが、私が奈良に在住の際に、町のお琴クラブで音合わせに尺八で演奏したことのある「軒の雫」もあり懐かしく聴かせて頂いた。そのほかの曲目にしてもしても、モーツアルトの「ピアノ協奏曲20番ニ短調」を取り入れるなど、お客さんに変化に富んだ曲目を楽しんでいただこうとする工夫がなされていたことが嬉しかった。
しかし、入りのほうが毎年のように流派の違いから、広く活躍中の柳井先生の演奏を聴こうと来られる方が少ないのと、ホールでの邦楽の愛好者が少なくて人集めに余りご協力出来ないことがいつも悔やまれる結果となった。
ジャンルを問わず、良い演奏をすれば感動するものだが、なかなか幅広い趣味をもっている方は少ないものと思われる。

とにかく、ホールを運営するようになって個人個人が100人も集めることがどんなに大変か、まして地元出身でないと、もっと大変だ。いつも感じることだが地元の方が企画するコンサートは、仲間、友人知人、身内の方々で満員になるなどをみて客層がいつも一緒であり、お付き合いの感じがする。
他方、一流といえどもコネなど無い演奏家が良い演奏をするとしても、マスコミ等活躍の報道とかで取り上げられない以上、、話題性がなければ新聞に掲載されても全く関心を示さない。お金を払う価値観の違いと言ってしまえばそれまでだが、地元の方に一度は聴いて欲しいと思うコンサートがいくつもある。でもいつも入りが伴わないものも多い。集客は回を重ねるごとに増えてゆくのと、逆に減少してしますコンサートも結構ある。演奏家の人間性が,来て頂いた方とのコミニュケーションがどれくらい図られたのか、私達のような小さなホールは集客に何が必要かといえば、演奏家の特に温かい人間性と、人をひきつける大きな魅力を備えていること、そして素晴らしい演奏することが鍵を握っている。重ねて書くようだが、ステージと客席が一体となったコンサートはいつも満員近く、いや、お断りするくらい入る場合もあることは確かだ。

でも、ジャンルによってはかなりハンディがある場合も多い。特に邦楽とかは組織が動かないと私どもの小さなホールでも人集めは大変だ。来年のコンサートの日程も5月28日(土)に決定して本当に有難く、柳井先生のように一流の方のコンサートが年を経るごとにわずかでも増えることを祈念して、コンサートの感想と、今後の課題に触れてみた。

この日記を読んでいただいた方の中に、邦楽のフアンがおられたら来年のコンサートに来ていただけるようお願いいたします。いつも読んでいただいてる皆さんに感謝いたします。
ご感想がありましたら、メール頂ければ嬉しいです。
コンサートの模様を是非お楽しみ下さい。

長谷川芳治