昨年に続く「夫婦の日に贈る]"愛がいっぱいコンサート”は雪の心配もなく当日客にも恵まれて、ほぼ満員の中で開演することが出来ました。ホールの会員さん、ご協力いただいた関係者の皆さんのご支援に深く感謝申し上げます。さて、当日のプログラムは、オールブラームスの曲とドイツ民謡、そして久元祐子さんのピアノ伴奏と、ピアノソロ、バスの戸山俊樹さんの迫力のある声量に皆さんが圧倒されたのは言うまでもありません。
プログラムに日本語の訳も添付され、ドイツ語でうたう中で、時折お客さんも見入っておられました。ドイツ語での歌詞は分からなくとも、心からうたう感動が伝わる心地よい雰囲気を伴うのが、良いコンサートと言えるのではないでしょうか。オペラでは同時通訳というか、ステージに電光掲示板に文字が表示されるのですが、この小さな空間において歌手の表情等から、なんとなく歌詞の心が読み取れる事が不思議ではありませんか。言葉は分からずともお互いの心が通うということですね。
戸山さんは身長が185センチもある大きな方ですが、心が本当に優しくて顔から受ける印象とは全く違います。(戸山さんごめんなさいね)私もホールで感動してお聴きしていましたが、カメラのファインダーから覗く小さな画像から、不思議と表情が伺えるのも楽しいことです。ブラームスの曲が通向きといっておられた方がいましたが、確かにそうかもしれませんが、音楽の心はその方の感性ひとつで自ずと分からものであり、良いコンサートであったか、そうでない場合もあると思います。
私なんぞ、ホールを運営するものの立場にありながら、いまだに作曲家のこと、曲目のこと等について難しいことは分かりません。でも、本当に良いコンサートであったか、満足しないコンサートであったことくらいは、なんとなく分かるようになりました。「小さなホールから生まれる大きな感動」これが私達のホールのモットーであります。演奏者とお客さんの触れ合いと、演奏による感動がひとつとなり大きなうねりとなり、心の奥深く響いてきます。
毎年に二度も来ていただいている久元祐子さんは、心から彼女のファンですと言う方が何人もおられますし、確かにあの知性派(彼女はこの表現はお好きでないらしのらしいですが)の久元さんがこれほどに皆さんから愛されていることは、やはり温かい人間性ばかりでなく、演奏にも深く感動されていることと思います。私も大好きなピアニストであり、何だか身内みたいに親しくさせていただいており、本人さんの気持ちもよく分からず、ひとりよがりに思い込んでいるだけけかもしれません。でも、久元祐子さんのホームページに「私の大好きな場所」の新しいサイトにあづみ野コンサートホールをトップに挙げていただいたことは、本当に嬉しく思いました。安曇野が心身ともにリフレッシュ出来る場所であり、新しいえエネルギーの補給の憩いの場所であることが演奏者たちにとっての最高のお礼になれば嬉しいと思います。
今回のコンサートも素晴らしかったと、後日ホールに来られた会員さんからメッセージをいただいたことは励みになりました。次回、また、戸山さんのコンサートが実現すればシューベルトの「冬の旅」をとのリクエストもありました。コンサートでの心からうたう、戸山さんの表情等じっくりと画像をみていただいて、コンサートに来られた方は記憶を蘇らせてください。また、運悪く来れなかった皆さん、素晴らしいコンサートの模様と、素敵な歌声を想像してください。そして、次回、機会がありましたら、是非お越し下さい。最後になりましたが、戸山さん、久元さん本当にお疲れさま、そして素晴らしいコンサートを有難うございました。
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