2005年3月10日
ハギモトハルヒココンサート’05 多くの方と出会えて感動
素晴らしいコンサートにさらに感動の連続でした!!
そして、「友の会だより」創刊号もついに完成いたしました!!
 2005年3月7日(月)、きょうの日中は春を感じさせられる暖かさになるとの予報が出ており、普段より薄着の服装で東京の日本大学カザルスホールへ、12時11分発の白馬〜新宿行きのバスに豊科スイス村から乗り込みました。平日というのにバスは結構な乗客でほぼ満員でした。電車に比べると料金も格段と安く、時間もたいして変わらないことで利用客も結構多いようです。私達も最近はバスを利用することも多くなり、車窓の眺めを楽しみつつ東京に出かける機会が増えてきました。天候は快晴で気温も高く途中八ヶ岳連峰、南アルプスも気温の高いせいか霞んで見えました。特に富士山も中腹から下は白く霞がかかり鮮やかな雄姿は見えませんでした。「春霞む富士山」を楽しんでいるうちにバスは順調に15時30分新宿に到着しました。新宿で上嶋ご夫妻と合流の予定でしたが、何かハプニングが起きたでようで合流できませんでした。先に宿泊先にチェックインをし、遅れること1時間あまり後に無事合流することが出来、供だって日本大学カザルスホールに向かいました。

カザルスホールに着くと高山さん大阪から来た花井君、ピアニストの久元さん、そして急きょ駆けつけていただいた永谷さんと、私どものホールのスタッフの小林さんの7名で、ホールの前の方の席をとり、いよいよコンサートの始まりです。プログラムは故萩元さんとの親しく交流のあった作曲家の西村朗さんと、マリ・クリスティーヌさんの絶妙の司会と、故萩元さんに捧げるうた『「鳥の歌』は西村さんの編曲が初演で、今井信子さんの無伴奏で、ヴィオラの音色も素晴らしく素敵な編曲として演奏されました。私の文才のなさに加えて表現力も乏しいために、上手く伝えることは出来ませんが、普段聞くことのできない譜面作りにご苦労のあとが伺えるコンサートでした。次に久し振りにアコーディオンの御喜美江さんのピアソラの見事な演奏と、ご主人のゲオルク・シェンクさんのピアノも本当にテンポよく軽快、豪快なタッチで心から感動しました。

メインのR・シュトラウスの「メタモルフォーゼン」は若手のヴァイオリニストの川崎洋介/島田真千子、ヴィオラにベテランで第一人者の今井信子、川本嘉子、チェロに辻本玲、山崎伸子そしてコントラバスの今村 晃さんの7名による演奏は、ホールに弦楽器の音色が大きな青空に虹の如く七色に光り輝いているような錯覚を覚える素晴らしい演奏でした。コンサート終了後、今回の第一目的である島田真千子さん久元祐子さんの対面です。遠慮がちな大阪の花井君が主催者で、二人のジョイントリサイタルを企画していることから、それ以上に島田真千子さんの熱心なファンでもあり、顔合わせの意味もあるようです。しかし両名ともそれぞれ忙しく日程の調整が上手く行くかが最大の課題です。そうこうしているうちに今回のコンサートの主催者のテレビマンユニオンの方々、川本さん、御喜さんとの面々とのご挨拶はコンサート後のパーティーの始まっている中でゆっくりする間もなく、ホールを後にしました。

永谷さんの案内でお茶の水駅前の「御茶の水ナポリの下町食堂」に久元さんを始め8名でピザ、パスタ、ミックスサラダほかを注文しワインで乾杯をし、1時間余りの楽しいひと時を過ごすことが出来ました。今回のコンサートと懇親会に林さんご夫妻の姿がないのが少し寂しい思いがしました。

このあと宿泊先の新宿の「ウェルシティー東京」に23時半過ぎに到着、同室の高山さんと缶ビールを1本飲み干し、床につきました。きょうは本当に楽しいひと時を過ごせたことを、不思議な縁を与えていただいた上嶋さんご夫妻、島田真千子さんと久元さんの出会いの機会を提供してくれた、大阪の花井君にも感謝いたします。二人のジョイントリサイタルが実現出来ることをお祈りしています。

朝食を8時に済ませたあと、約1時間余りを5名の語らいの時間にあて、9時30分過ぎに上嶋さんご夫妻とも別れ、私達は高山さんとともに、上野の「ミンシャ展」で目の保養をいたしました。平日とは思えない大勢の人たちが熱心に芝居のポスター等を見入っていました。彼がで一躍有名になったそのポスターの数々は、本当にオペラを始めとするあらゆるイベントにも登場するなど、世界をまたにかける活躍を見せた彼の偉大さが、全国各地から多くの人を惹きつけているのだと思います。芸術音痴の私でさえ音楽同様その画家の意気込みというか、作品を完成させるに多くの時間と集中した気持ちが凝縮した作品となって現れていると思います。とにかくいいものは人に感動を与えるということです。

今回は素晴らしい音楽とともに素敵な絵画展で心の保養をさせていただきました。体の方は空気の悪い東京と人ごみの多さにはうんざりとしましたが、大都会の東京では無理のないことかもしれません。帰り際に「アメ横」の賑わいを満喫し、始めて安曇野に来ていただくことになっている、ピアニストの西川幾子さんと待ち合わせ場所に入りました。安曇野で初のタンゴをお願いしようとの私の考えからです。シャンソンまではやったもののタンゴのコンサートをまだ開催していないという簡単な理由からです。機会がありながら実現していないので、皆さんに肩を張らずに聴いていただける企画もいいのではないでしょうか。3月中にホールの下見に来ていただくことで話を終え、15:30発の白馬行きのバスにて18:40に無事安曇野豊科駅に到着し帰宅しました。
日本大学カザルスホールロビーでの記念写真と「ミンシャ展」の会場前での写真をどうぞ。

最後に、5年目にして「友の会だより」が何とか完成いたしました。演奏家のお祝いのメッセージも掲載しています。会員さん以外にも関心のある方、「友の会」に入会してみようと思いの方がおられましたら、ご遠慮なくお申し出下さい。そしてご感想なりを頂けると幸いです。
長谷川芳治
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