2005年6月25日
富山県入善町のコスモホールでの「高橋多佳子ピアノリサイタル」に
ホールの会員さん達と行って来ました。コンサートは楽しかったのですが・・・・・
6月25日、6月とは異例といえる猛暑の日、14時15分過ぎにホールを出発し、通称オリンプック道路にある安曇野大橋に付設されている温度計は36度Cを記録していました。全国的にきょうは気温が高くなるとは聞いていましたが、何せ梅雨寒も6月が当たり前の筈が、本当に今年は梅雨入りしてからほとんど雨も降らず、連日30度Cを超える異常な気候が続いています。地球は本当におかしくなってきているのが現実でしょうか?.
人間が自然を破壊し、今も自然を大切にしない人間社会への警告が、次々に現れているのを身をもって味わっているはずです。近い将来、東京直下型大地震等が確実視されていますが果たして、いちばん危険なのはいちばん安心と言われている自分達の地域かもしれません。

車2台に分乗し、小谷村の道の駅で休憩をとり大阪の阿倍野区の昭和町に住んでいて、こちらのペンションを営んでいる方と結婚し道の駅でソバの立ち食い屋さんをしている女性とまず挨拶しました。本日は珍しく旦那さんとお忙しそうに商いに精を出しておられました。五平餅とたこ焼きを夕食には早い間食としていただき、再び時間の余裕もあって
親不知のピアパークの「おさかなセンター」に立ち寄り、新鮮な魚等をお土産に買う方もいたりして、時間も丁度よく入善町のコスモホールに18時過ぎに到着し、主催者の方にご挨拶、高橋多佳子さんの楽屋にご案内され4月以来の元気な姿をみて安心しました。開演前の時間でもあり手短に切り上げ、いよいよ開演です。

入善町のこのコスモホールは多佳子ちゃんが16年前に始めてお金をいただいてコンサートをしたホールであること。そして始めての収録もこのホールで行うなど、本当に記念すべきホールであるとのことでした。当時のホールの館長さんが今でも、ご家族と親しくさせていただいているとのことで、気軽な多佳子ちゃんの人柄が見受けられました。客席数は560名ばかりのホールながら、今までに諏訪内晶子が2回、五島みどり、ダンタイソンといった超一流の演奏家達が訪れコンサートをしていることから、財団がかなりの助成をしているのだなあと羨ましくもあり、感動をいたしました。

さて、プログラムですがは私どものホールで行なったコンサートと同じ筈でしたが、ウム「赤トンボ?」「家路?」「が目に付きました。そして、プログラムの裏面にはそれぞれの歌詞があり、何気なく見過ごしていましたが・・・・・・。まずは多佳子ちゃんの定番のお客さんにご挨拶、お客様の反応も良好で気分も盛り上がり演奏の始まりです。曲目解説も巧みなトークで分かりやすく説明されこれも彼女の人柄でしょうね。第1曲目はショパンのノクターン第2番変ホ長調作品9-2、同じくショパンのバラード第3番変イ長調、1部のラストにベートーヴェンのピアノソナタ 第23番へ短調作品57「熱情」。演奏ピアノはスタインウェイのフルコンで、私どものベーゼンドルファーで聴いた音色とはまた違った味わいを感じました。やはり演奏技術はすごいなあとあらためて彼女の凄さを感じ取りました。

次に15分休憩後は主催者からの要望とかで、客席のお客様が一緒になって「赤トンボ」「家路」を合唱するためのコーナーとなりました。発声練習を列ごとに多佳子ちゃんの指導のもと行い、ピアン伴奏をし2曲を続いて歌いました。愉快というか?この主催者の趣向に皆さんが親しみを感じとり喜んでいただいたのか疑問は残りますが、やはりこういう趣向を素直に取り入れるのが多佳子ちゃんの優しい人柄なのでしょう。ただ、一流のピアニストのコンサートを楽しみにし来ていただいた方の中には、「何で」」といった意見が賛否両論飛び交ったかもしれません。主催者がお客様に対する温かいもてなしかもしれません。私個人としては、プログラムの中ではなくて、アンコールとしてなら良かったのにという思いを感じたのは、私だけでしょうか。本当はもう1曲クラシックのコンサートであるなら、名曲を1曲聴きたかったのが本音です。本当はルーマニア舞曲が入る予定だったと思います。

ほんのりとした雰囲気からガラッと変わり、ムソルグスキーの組「展覧会の絵」を堪能いたしました。やはり、弾きこめば弾き込む程に、ますます磨きのかかった演奏が聴けるものだとつくずく感心することしかり、やはり、多佳子ちゃんの演奏は凄いなあと改めて思いました。コンサート終了後は、気軽にサインと会話に応じるなど、彼女のファンを大切にする温かい心がたまらない魅力ですね。忙しくしている彼女にお別れの声をかけて帰路に着きました。
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