2005年9月13日
東京文化会館で行なわれた「久元祐子ピアノリサイタル」に行ってまいりました。熱心な久元祐子ファンと一緒できなかったのが少し残念でした。コンサート前に浅草寺にお参りし、久々に都会のにぎやかさを満喫してきました。
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9月13日白馬から新宿行きの高速バスで、安曇野豊科発10時10分にて、常念岳を始めとするアルプスの勇壮な姿に見送られ、林さんご夫妻と三人で出発いたしました。途中道路の渋滞もなくスムーズに新宿に13時20分に到着しました。今回のコンサートをいちばん楽しみにしていたTさんが体調が悪く、東京行きを断念されたのが少し残念でしたが、11月12日の当ホールのコンサートに元気に復帰してくれることを願っています。
ところで、コンサートの開演時間の19時前まで時間がかなりあることから、浅草にでも行こうということになりました。その前に腹ごしらえに京王百貨店の8Fの中華店でフライ麺をいただきました。今回は東京の道案内が同行していませんので、あれやこれやと地図とにらめっこをしながら、地下鉄の丸の内線で赤坂見附で新宿線に乗り換え、終点の浅草に到着いたしました。さすが東京はヒートアイランド現象の影響か、安曇野では感じられない顔にむわっとする暑さが伝わってきました。
雷門前には多くの外人さんを始め、老若男女のかたがカメラの前にポーズをとっておられました。仲見世にも多くの観光客が溢れ、活気に満ち溢れていました。私は浅草に来るのが初めてなもので、浅草名物のお菓子等に目を奪われがちでした。今回は今夜のコンサートもあり、お土産は次回に来たときにしようと諦めました。そして、浅草寺の<ご本尊>聖観世音菩薩さんに、少しのお賽銭でいろいろとお願いをいたしました。神様だのみより自分の日頃の行いから自然と道が開かれることを知っていますが、やはり私も人間です。あつかましいですが、ちょっぴりホールのことを・・・・・・・。
浅草に時間を費やした時間もわずか1時間余り、まだ2時間以上もありましたが上野に出ることにしました。東京美術館では「二科展」が開催されていて、時間つぶしにちょうど良いかと思い美術館前に到着したのが16時32分、入館が16時30分で美術館も∪役所仕事、きっちり入館が出来ませんでした。このため、公園内をウロウロすること1時間、早い目にホール内のレストランで1時間余り、ビールで喉を潤しました。さあ、やっと開場の時間になりました。タンゴコンサートに出演を頂いたピアニストの西川さんも開演に間に合い、皆さんで久元さんのピアノに耳を傾けました。今回のプログラムはベートーヴェンのピアノソナタの最後の作品の第32番 ハ短調 作品111に関心をいだきました。この曲が彼の51歳にあたる1821年から翌年に作曲されたものです。私が聞いた限りではかなりの高度のテクニックと、作曲者の心をいかに表すか、変化に富んだ曲といえるでしょう。プログラムにも書いていましたが、ベートーヴェンの偉大さがこの曲にも象徴されるような気がいたします。ピアノ・ソナタの32曲の最後の曲に、今までのピアノ・ソナタにないような曲の編成に出会えたことを嬉しく思いました。また、久元さんがラトビアを代表する作曲家のウォルフガンクス・ダルツィンスのピアノソナタを日本初演として弾かれたことは、皆さんがあまり聴かれる機会が少ない珍しい曲に出会えた楽しみを感じました。
コンサート終了後は、タンゴコサートでお世話になった西川さんと神楽坂畳街にある、とあるレストランで、23時過ぎまで料理とビールをいただきました。お宿に着いたのが23時30分で、今回は久元さんとの飲み会はコンサートあとでお疲れのこととご遠慮し我々だけの飲み会で本日の幕をおろしました。翌日はホールに仕事も入っていることで、10時発の白馬行きバスにて安曇野豊科を13時過ぎ遅れもなく到着し、早速仕事に取り掛かり現実の生活に戻りました。あわただしい東京行きでしたが、結構楽しい時間を過ごせたことの満足感を味わうことが出来ました。お付き合いをいただいた西川さんに御礼を述べたいと思います。
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当日のプログラム
V.ダルツィンス:
ピアノ・ソナタ 第2番
W.A.モーツァルト(補作:中村初穂)
幻想曲とフーガ ニ短調
ピアノ・ソナタ ニ長調 KV311
休憩
J.ブラームス
3つの間奏曲 作品117
L.v.ベートヴェン
ピアノ・ソナタ 第32番 ハ短調 作品111
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長谷川芳治 |
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