2005年10月2日
安曇野市誕生と和波たかよしさんの還暦と紫綬褒章受章記念コンサートを終えて。
感動のコンサートでした。

 今回で5回目を迎えた和波さんのヴァイオリンリサイタルです。10月1日は私達にとっても近隣の5町村が合併して、人口が約9万9千の安曇野市が誕生の記念すべき日になりました。前日から輝く未来都市へのオープニングを祝すべく、前夜からカウントダウンイベント等が行なわれ、華やかなスタートを切りました。いわゆる平成の大合併なるものです。これから安曇野市がどのようなビジョンと携えて素晴らしい世界に発展するか、期待と不安でいっぱいです。

 
還暦・紫綬褒章受章を心からお祝い申しあげます!
さて、私たちも偶然にも安曇野市の誕生と、和波さんにとって還暦と5月の紫綬褒章受章記念、そして当ホールの開館五周年秋の特別企画として区切りとなる5回目のコンサートとなりました。昨年のコンサートが初めて100人を下回り、今回は巻き返しを図るべく気持ちを引き締めて望みましたが、残念ながら昨年の数字も下回ってしまい、個人のホールしての力のなさをしみじみと感じました。昨年来ていただいた方、会員さんにも一言文面に添え、また喫茶に来られたお客様等にも声をかけましたが、その成果もなく残念というか、私たちの力のなさの歯がゆさを正直感じました。初めは少ないお客様も年々増加してくれることがの望ましいのでしょうが、反対に年々右下がりの傾向にあると心もすさんでまいります。5年も続けると新しいものを聴きたいという真理が働くのもいたし方のないことかもしれません。とにかくコンサートが、松本市を初め近隣市町村でも氾濫している中で、お客様をひきつける強力な企画がないとだめということも感じました。一流演奏家というだけで簡単に人が集まるという時代は過ぎ去ったのでしょうか。コンサートに個人がかけるお金も限度があること、さらに新しいものを目指し選択の時代に入っていることは確かです。そのことを踏まえてこれからのコンサートの企画してゆきたいと思います。私達のホールの良さは、100人という小さな規模ですが、ピアノの名器ベーゼンドルファーという宝物と、この規模でこれだけの音響技術を施したホールは全国広しと言えど、何処にもないホールだとの自信をもち「小さなホールから生まれる大きな感動」を何度となく繰り返しててまいりました。しかし、知名度の面でまだ多くの皆様に浸透していないのでしょうね。素晴らしい音色と感動の至福の時間を提供できることを多くの人々に訴え続けたいと思います。

前置きが長くなりましたが、当日のプログラムは、第1部にベートーヴェンのヴァイオリンとピアノのためのソナタ 第2番 イ長調 op.12 no.2と、名曲といわれるバッハの無伴奏ヴァイオリンパルティータです。和波さんがバロック・ヴァイオリンを使用され、バッハの時代を彷彿させていただきました。いつ聞いてもバッハの名曲には心を打たれますね。ちなみにこのバッハはK.Mさんのリクエストでした。第2部はメシアンの主題と変奏、ラヴェルの3曲、この中でも和波さんクラスなら定番として思われる「ツィガーヌ」ですが、けっこう技術を伴う曲と私は感じました。ところどころに曲の流れに変化があり、楽しい曲でしたが皆さんはどう感じましたでしょうか。この素晴らしいコンサートが、満員のお客様に聴いていただきたかったのですが本当に悔やまれます。

最後に、コンサートの模様を画像を添付するのですが、今回デジカメで撮影した綺麗な画像をデジカ本体では見れるのです、パソコンのフォルダに保存しようとしても応答なしとして、この日記に添付出来ないのも悔やまれました。ちなみに、ソニーの技術サービスに問い合わせましたが、CDR(私のデジカメでは)がきっちりと撮影は出来ているものの、CDRがパソコンに落とし込めない何らかの問題が発生していると?いうことらしいです。

何か写真がないと寂しい日記になってしまい、本当に残念でした。和波さんご夫妻の写真を添付しておきますのでご容赦下さいね。
長谷川芳治

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