ホール初のピアノリサイタルシリーズが実現
田尻洋一さんのコーナー


演奏家ごとのシリーズについての提案をいただきながら、開催について躊躇している間に数年が経過してしまいました。理由はホールでは高橋多佳子さんをはじめ、久元祐子さんという、私どものレギュラーというべきピアニストに来ていただいていることで、日程的に開催日と人集めに自信がないことが正直なところです。しかし、田尻さんが神戸を主に演奏活動をしている傍ら、長野県内においても諏訪市を拠点として松本市、安曇野市、白馬村等においても幅広い演奏活動をされることで、かなり知名度もアップして、それなりの人集めも出来るとの確信も得られ、田尻さんと相談をしながら今回のシリーズを、モーツァルト生誕250年、シューマン没後150年の記念すべき年に開催の運びとなりました。彼の演奏の技術的なこと、人間的にも多くの方に支持されていることから、今回の作曲家ごとの渾身の曲を演奏していただけることを本当に楽しみになりました。

田尻洋一(ピアノ) 
演奏の度に評価を高めている田尻洋一は、神戸に生まれ、8歳よりピアノを弾き始め、
11歳より作曲を始めた。ピアノを始めてわずか3年後には、関西テレビ放送主催ピアノコンテストにて第3位に入賞、
その後、全日本学生音楽コンクール西日本大会にて第2位入賞し、この頃より各地にて演奏活動を開始する。桐朋学園大学卒業後、日本では松浦豊明氏、渡欧し、イディル・ビレット、デイム・モーラ・リンバニー、ジャン・フォンダ・フルニエ各氏の下で研鑽を積む。1996年、ショパンの「24の前奏曲」及び「24の練習曲」(ともに全曲)を一夜で発表したことを皮切りに全曲・連続リサイタル(ツイクルス・リサイタル)を開始する。同年、ベートーヴェンの32のピアノソナタ全曲を、毎週連続の六夜のリサイタルで演奏する。翌1997年には、シューマンのピアノ作品全曲、また、モーツァルトのピアノソナタ全曲、ブラームスのピアノソナタ全曲もリサイタルで発表する。このような多数の作曲家をテーマにした、全曲・連続リサイタル活動について、各音楽専門誌、新聞各紙に取り上げられるなど、国際的にも注目される。また、テレビ局主催リサイタル、協奏曲客演などの演奏活動や執筆活動に加えて、近年は自作曲の発表や、ベートーヴェンをはじめとする交響曲の自作のピアノ編曲も次々と演奏発表するなど、多才な活躍を見せている。(ハエン国際ピアノコンクール(スペイン)審査員でもある。)2000年、スタインウェイ・アーチストに選出される


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田尻洋一ピアノリサイタルシリーズ
第1回
2006年4月15日(土)18:00


プログラム
モーツァルト:【メッカの巡礼〜愚かなる民が思うには」
の主題による変奏曲 K455
 
シューベルトピアノ・ソナタ ハ短調 遺作 
シューマン:ピアノ・ソナタ 第2番 ト短調 op.22
 
ショパン:ワルツ 第1番 op.18「華麗なる大円舞曲 
ノクターン 第1番op.9−1 スケルツォ 第1番 op.20
当日は山梨県からも5名の田尻ファンにも来ていただきました。コンサートはプログラムの曲解説もユーモラスを交えながら分かりやすい説明をしていただき本当に素晴らしい演奏でした。彼独特の演奏スタイルは難曲もさらりと弾いてしまう。タッチはもちろんのこと作曲家の意志が伝わってきそうな気がしたのは私だけでしょうか。また、第2回目が楽しみになりました。

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