16日のコンサートの熱演の余韻が収まらない翌日の17日、池田町のクラフトパークにある池田町創造館に備え付けのスタインウェイの弾き込みを町の教育委員会の方の立ち会いの元に、是非とも試し弾きをしてもらおうとのことになりました。高価なピアノを購入してあまり利用されていないことを案じて年に何回かのコンサートを企画しようと、「スタインウェイの会」を組織づくりが始まりました。
そのために一流のピアニストである高橋多佳子さんに試弾というか弾き込みをお願いいたしました。宿泊先のホテルにお迎えをし創造館に向かう途中、私どものホールに立ち寄り、本日のホールのコンサートの出演者のピアニストも主催者も多佳子さんを始め、ご主人を存じている方でと和やかに会話をされたり、主催者の愛犬の「マロン」ちゃんにカメラを向けたり、記念撮影をしたりして相変わらずの終始穏やかな多佳子ちゃんスマイルの連続でした。
そして、創造館にはお昼前に到着をすると、いよいよ弾き込みが始まりました。ピアノ自体はいい製品でであることはもちろんですが、私たちが聞いている限り彼女の技量を考えると、素晴らしい音色を奏でることはたやすいことでした。しかし、惜しむらくは弾き込み不足が原因でよく鳴らない箇所が少しあるぐらいで、これは組織作りがしっかり出来て、弾き込みもコンサートも定期的に行なえれば、解消することで心配は要らないとのことで関係者も安堵した様子でした。
池田町の関係者が10名余りが高橋多佳子さんに2曲ほど演奏をしていただき、皆さん感動された様子でした。
感動して多佳子さんに池田町の特産のハーブで作った作品をプレゼントする方がおられるなど、相変わらず人を惹きつける魅力は見ている私どもにとっても微笑ましい光景でした。弾き込みを見届けると、私は「溝入敬三コントラバス劇場」の仕事があるためにホールに戻り、あわただしくコンサートの準備にかかりました。ホールの中は溝入さんのユーモラス溢れるトークとコントラバスの素敵な音色を奏でておられました。ピアニストの方も素敵な演奏で息もぴったりでしたね。
そうこうしているうちに多佳子さんの帰る時間がいよいよ近づいてきました。
帰り際に3年目にして念願の叶った穂高川の堤沿いの桜にカメラを向けるなど、電車の時間を気にしながら15:43分の「あずさ号」の到着です。ホームで小さくなって遠ざかる多佳子さんに別れを惜しみ手を振り車窓の人となりました。
さようなら多佳子ちゃん、来年も再会出来ることをファンの私どもは心からお待ちしています。
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